食中毒が気になる季節がやってきました。
離乳食や幼児食、こどもに食べさせるとなるとなおさら気を付けたいですよね。

今日はよくあるお悩みのひとつ
「お刺身はいつから食べられる?」について一緒に考えていきましょう!
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**目次**
【1】お刺身はいつから食べられる?
【2】離乳食期の赤ちゃんがNGのワケ
【3】お刺身の食中毒予防



【1】お刺身はいつから食べられる?
お刺身に関しては【いつ】という明確な答えはありません。
目安としては3歳以降でしょうか。
お刺身の状態やこどもの体調によって「もしも」が起こる可能性があります。
これは大人も同じ。

ただし、1歳半ごろまでの離乳食期は避けてあげるのがよいでしょう。


【2】離乳食期の赤ちゃんがNGのワケ
赤ちゃんにNGな理由は2つあります。TACK6848
・食中毒の恐れ
生魚にはヒスタミン、腸炎ビブリオ、アニサキス、リステリアなどの食中毒の心配があります。
大人と比べて内蔵機能が未熟な赤ちゃん、抵抗力も低いため重症化してしまう恐れも考えられます。

・咀嚼の問題
奥歯が生えそろっていない赤ちゃんにとって、お刺身は嚙み切りにくく食べるのが難しいでしょう。
「3歳以降」というのは、奥歯が生えそろうという点でも目安としています。

離乳食期、基本的には「加熱」してあげましょう。
カレイと長ねぎ


 【3】お刺身の食中毒予防
さぁ、お刺身を食べてみよう!
・・・どんなことに気を付けたらいいでしょうか。
食中毒予防の点から、確認していきましょう。


生魚の食中毒の原因としてヒスタミン食中毒があります。
ヒスタミンは常温に放置することで、食品中のヒスタミン産生菌が増殖し、ヒスタミンが生成されます。


<お刺身は鮮度が命!>ヒスタミン食中毒を防ぐ方法

・魚を購入後は、速やかに冷蔵庫で保管するようにしましょう。

・丸ごと購入した場合は魚のエラや内臓は購入後できるだけ早く除去しましょう。

(ヒスタミンはエラや内臓に多く含まれています。)
鮮度が低下した恐れのある魚は食べないようにしましょう。調理時に加熱しても分解されません。

・食べた際に違和感を感じたら(くちびるや舌先に通常と異なる刺激)食べずに処分しましょう。


そのほか、アニサキスや腸炎ビブリオといった食中毒では
食中毒予防の3原則「つけない」「増やさない」「やっつける」で予防することができます。

<3原則で予防できる!>

「つけない」
生のお魚を調理したあとはまな板や包丁、手をしっかり洗いましょう。
お刺身を切ったあとのまな板でサラダなどの調理をすることがくれぐれもないように…

「増やさない」
購入後、できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。
なお、冷蔵庫に入れても細菌はゆっくりと増殖するため早めに食べることが大事です。

楽しい食事、つい話に盛り上がってお刺身を数時間テーブルに放置…していませんか?


「やっつける」

ふきんやまな板、包丁などの調理器具にも、細菌が付着します。使用後の調理器具や手は洗浄と消毒を忘れずに行いましょう。二次汚染を防ぎます。

そして、やはりほとんどの細菌は加熱によって死滅します。予防という点では中心までよく加熱することが有効です。

お寿司の中には、納豆巻きや卵焼き、穴子、ゆで海老などの生魚以外のネタが豊富です。まずは食べられるものを選んで楽しみたいですね。

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お刺身の鮮度とこどもの体調をよくみて、判断してあげましょう。
少しでも「不安」に感じたら【あげない】選択も正解ということもお忘れなく。
 


参考

厚生労働省 ヒスタミンによる食中毒について

政府広報オンライン 食中毒予防の原則と6つのポイント







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管理栄養士  藤原朋未